中途覚醒が起きる原因
中途覚醒とは睡眠中に目が覚めてしまうことです。中途覚醒が度重なると日中でも眠気が取れなかったりします。中途覚醒の原因で最も多いのが加齢です。高齢者は眠りが浅くなり中途覚醒が増えます。日常生活で危険が伴わない状態であれば、昼寝などを生活に取り入れてあまり神経質にならないようにしましょう。病気が原因のこともあります。血圧や心臓、呼吸器の病気では息苦しさや動悸で目覚めることがあります。前立腺や膀胱などのトラブルで起きる中途覚醒が頻尿です。痒み、痛みが原因になることもあります。睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群などは中途覚醒を引き起こす代表的な病気です。病気が原因の中途覚醒は病気を治療すれば治ります。 アルコールやカフェインは飲んだ直後には眠くなります。一旦眠ったあとで体内で覚醒効果が出るため中途覚醒が起きるのです。精神的なストレスも中途覚醒の大きな原因です。
日常的に眠い状態が続けば専門医に診てもらおう!
睡眠障害の中でも入眠障害や早期覚醒の場合は本人に自覚があります。ところが中途覚醒は本人が自覚していないことが多いのです。とにかく、日中でも眠い状態が続くので診てもらったら睡眠時無呼吸症候群だったということも珍しくありません。また、本人は中途覚醒を自覚していても原因に思い当たることがないこともあります。栄転など本来喜ぶべきタイミングでうつ病を引き起こしたり、双極性障害の発症で不眠を引き起こすこともあります。このような場合本人に不調の原因が分からないことが多いのです。 起きている時間帯に異常に眠いのは不眠のサインです。辛いと感じたら睡眠外来などの専門医に相談しましょう。また、家族など周囲の人に居眠りが多いなどの指摘を受けたときも専門医に相談するタイミングです。原因を確かめることで対処が早くなり不眠症を深刻化させることが少なくなります。